NAP(Non-Aggression Pact、非攻撃協定)とは、同盟同士または同盟と個人との間で「互いに攻撃しない」ことを約束する取り決めです。ゲーム内では公式機能ではなくプレイヤー間の紳士協定として運用され、主にサーバー内上位同盟間で結ばれます。例えばNAP10はサーバー内トップ10同盟間の不可侵条約を意味し、これら上位同盟同士では通常時に互いへの攻撃・偵察を行いません。NAPはあくまでプレイヤー間の合意であり、ゲームシステム上の強制力は無いため、各同盟の協力と信頼により維持されます。
NAPには例外ルールが設けられることが一般的です。代表的なのは週末のキルイベントやサーバー対抗戦(SvS)などスコア獲得が目的のイベント期間です。この期間中のみNAPを一時停止し、同盟間の攻撃を許可するケースがあります。例えばある中国サーバーでは「月~金は上位同盟同士の攻撃禁止、週末は全員自由交戦」というNAP20ルールが採用されていました。一方、別のサーバーでは「常時NAP適用、ただしKE期間中のみトップ同盟間でも合意の上で都市攻撃を解禁」といった緩和策も見られます。 NAPの有効期間はサーバーの状況に応じて設定され、基本的には長期継続を前提とします。多くの場合、NAPは週単位で暗黙更新され、特別な終了宣言が無い限り自動的に継続します。サーバー内で勢力図が変わった場合(例:同盟ランキングの変動や新興同盟の台頭)は、同盟リーダー間の話し合いによりメンバーの追加・変更が行われます。ルール改定や新メンバー加盟の決定は全加盟同盟の投票で行うなど、透明性のある更新方法が望まれます。なお、大型イベント中(要塞戦開催中など)はNAPメンバーの入替えを行わない、など安定性を重視した運用も一般的です。